展覧会「没後70年 吉田博展」が、静岡市美術館にて、2021年6月19日(土)から8月29日(日)まで開催される。雄大な自然風景を捉えた、吉田博の多色摺木版を紹介
吉田博《日本アルプス十二題 劔山の朝》大正15年(1926)吉田博は、明治から昭和にかけて活躍した風景画家だ。福岡の久留米に生まれた吉田は、風景に取材し自然に溶け込むことで体得した自然観と高い技術でもって、水彩・油彩で才能を発揮した。そして49歳の時に、西洋画に見られる微妙な陰影を版画で表現しようと自らの工房を構え、木版画の制作を開始。生涯に約250種もの木版画を制作したのだった。
吉田博《溪流》昭和3年(1928)展覧会「没後70年 吉田博展」では、後半生の大仕事として手がけられた木版画作品約200点などを一挙公開。西洋の写実的な表現と日本の伝統的な木版画技法を統合し、雄大な自然を捉えた多色摺木版を紹介する。独創的な色彩表現
吉田博《冨士拾景 朝日》大正15年(1926)自然へ分け入って体得した風景を表現するため、吉田は平均して30回以上、時には100回近くも摺りを重ねることで、複雑な色彩表現を生みだした。また、版木が大きいほど湿らせた紙とのずれが出やすくなり、摺り重ねは難しくなるが、吉田は巨大な版木を用いた特大版を手がけるなど、独創的な木版画制作を展開した。
吉田博《瀬戸内海集 帆船 朝》大正15年(1926)本展では、長辺が70cmを超える大作《冨士拾景 朝日》や、自ら刀を執って複雑な水流を彫り出した《溪流》、そして同じ版木を用いつつも摺色を替えることで、時間や天候の移ろいを捉える手法「別摺」による連作「帆船」などを展示する。旅と風景
吉田博《印度と東南アジア タジマハルの朝霧 第五》昭和7年(1932)吉田は、世界各国を旅し、現地で早描きした写生をもとに風景画を手がけた。会場では、朝日で紅に染まる剱岳を捉えた《日本アルプス十二題 劔山の朝》をはじめ、日本の山岳などを描いた木版画だけでなく、《印度と東南アジア タジマハルの朝霧 第五》など、世界各地の名所や自然風景を主題とした作品も目にすることができる。展覧会概要展覧会「没後70年 吉田博展」
会期:2021年6月19日(土)〜8月29日(日) 会期中に一部展示替えあり
[前期 6月19日(土)〜7月25日(日) / 後期 7月27日(火)〜8月29日(日)]
会場:静岡市美術館
住所:静岡県静岡市葵区紺屋町17-1 葵タワー 3階
TEL:054-273-1515 (代表)
休館日:月曜日(8月9日(月・休)は開館)、8月10日(火)
開館時間:10:00〜19:00(展示室入場は閉館30分前まで)
観覧料:一般 1,300円(1,100円)、大高生・70歳以上 900円(700円)、中学生以下 無料
※( )内は前売および当日に限り20名以上の団体料金
※前売券は、5月22日(土)から6月18日(金)まで販売
※障碍者手帳などの持参者および介助原則1名は無料
※リピーター割引:
グッチブレスレットコピー2回目以降、本展の有料観覧券半券提示で当日券200円引き(美術館窓口にて観覧料を支払い)
※美術館ホームページにて日時指定予約が可能(詳細はホームページを確認)
■巡回情報
・埼玉会場
会期:2021年10月23日(土)〜11月28日(日)
会場:川越市立美術館 (埼玉県川越市郭町2-30-1)
■終了した会場
・山梨会場
会期:2019年10月26日(土)~12月22日(日)
会場:河口湖美術館 (山梨県南都留郡富士河口湖町河
ルイヴィトン指輪コピー口3170)
・福岡会場
会期:2020年10月16日(金)~12月13日(日)
会場:福岡県立美術館 (福岡県福岡市中央区天神5-2-1)
・京都会場
会期:2021年1月5日(火)~1月18日(月)
会場:京都高島屋 (京都府京都市下京区四条通河原町西入真町52)
・東京会場
会期:2021年1月26日(火)~3月28日(日)
会場:東京都美術館 (東京都台東区上野公園8-36)
・三重会場
会期:2021年4月1日(木)~5月30日(日)
会場:パラミタミュージアム (三重県三重郡菰野町大羽根園松ヶ枝町21-6)